先日、2002年「宝島」の別冊だったらしいユーミン本をゲット。
これは図書館蔵書で見つけ、掘り出し物!的にとても気に入って3回借り直し、この所就寝前読書はずっと、これを少しずつ繰り返し。
amazonでも在庫を発見していて、付いてる値は、当初千円ちょっとであった気もしたけど、この所ずっと¥2,200。
もう少し下がらないかと思っていたけれど、その内売れてしまっても後悔するだろうし、まあギフト券もやや溜まった機会に入手することに。
ユーミン曲、ユーミン自体について色んなライターが書いている特集、名前に憶えがあるのはサエキけんぞう、泉麻人位だけど、
とにかく痒いところに手が届く、というか、それぞれの文章に肌触り感ある、というか、生っぽいユーミン評満載で、面白く飽きがこず、
ユーミン本としては、本人の「ルージュの伝言」「14番目の月」「いちご白書をもういちど」などは別格として、ここにきて堂々のマイベスト。<↓(C)宝島社>
5/8追記:特に印象深いのは、真保みゆきが「雨の街を」を、「元祖・思春期妄想系ソング」題して語る、
思春期女子の頭の中の、訳の分からなさ~ユーミンの、心象から派生するイメージ喚起力、に言及したコラム。
サエキけんぞうが「COBALT HOUR」を、日本ポップス史上に輝く最大の問題作、として、各バックバンドメンバーのテクニックを絶妙に表現、
+ユーミンの未来を透視したような楽曲センスに触れて、この曲の混沌パワーを紐解いてるコラム。
さかもと未明が「人魚になりたい」を「膝を抱えて部屋で独りユーミン」派のための曲、
感性の優しい女の子、彼から手を引いてって言えない女の子の世界、として、「SURF&SNOW」の他の曲とは一線を画す、的な内容のコラム。
その他、オカマ石井恒という人のコラム全般や、勝手に「ユーミンベスト集」の中の、
笑ってしまう、太宰九州男<体育会ゲイ>の「ユーミン”ゲイセン(選)”ベストだぜ! 男が男を思うラブソング集」、
正当っぽい所で、大山ともこの「まぶしい日の光が水面にきらめく、水辺のアルバム」などなど。
まあ、他にも色々’02年までのではあるけれど、ユーミンの創作テイストの変遷を時系列に評したものとか、ユーミンとその世相、時代の関連を斬った内容のものもちらほらあって、
硬派読み物としても通るような節もあり、軟派っぽい所は思いっきり柔らかく、というメリハリが効いて、
本人著でないなら、こういうユーミン本が読みたかった!という、結構真ん中を突いた内容で、もうしばらくこれが愛読書になりそうです。
関連サイト:mazon されど我らがユーミン