先日10日(金)、母の、病院での耳鼻咽喉科で補聴器関連の相談、検査に行ったついでに、近隣の損保ジャパン日本興亜美術館でやってるドービニー展へ。
この画家は初耳、画風は地味そうだけれど、「モネも愛した”水の画家”国内初の展覧会」の謳い文句にそそられ、折あれば、と思っていたイベント。<↓チラシ>
5章に分けて、初期から晩年にかけての約60点+親交あったりした関連の画家達、コロー、クールベなどの約20点の展示。
美術館階ロビーの、撮影用スポット。
入り口前の、ドールビーイラスト看板。この絵柄で、ビル1Fにドールビー紹介映像も。
ここでは大抵そうだけれど、観客もまばら、ゆっくりと鑑賞。<チラシ裏より→>
一番インパクトは、カードはなくて残念だけど、第4章「版画の仕事」での、柔らかい色彩の、幼い娘を描いた「オーヴェールの花咲く果樹園のなかにいるセシル・ドービニー」。
後でカードを買ったのは、第1章「バルビゾンの画家達の間で」での「パリ・マリー橋」(↓カード)。
第3章「印象派の先駆者」での「ブドウの収穫」(↓カード)。
母が買っていたのは「パリ・マリー橋」とやはり第3章の「ボッタン号」(↓カード)。
こういう簡素な船をアトリエにして制作、というスタイルが、モネにも影響を与えていた、とか、
印象派初期の頃、世間から受け入れられなかった画家達の才能を取り立てた画家だった、とか、
ゴッホも彼を敬愛、ドービニーが他界した時には悲嘆にくれ、最晩年の作品の中にドービニー邸宅の庭を描いた「ドービニーの庭」があるそうで、
そう表立って著名ではなくても、結構重要人物だったのだった、と。
ちょっと注目だったクールベ作品は序章「同時代の仲間たち」の中の「岸壁、モミの木、小川」1点だけ、それもそう印象に残る、というものではなかったけれど、
まあクールベ、コローなどの仲間、同列位の実績あったのだった渋め画家展、確かめられて良かった、というイベントでした。
関連サイト:損保ジャパン日本興和美術館サイト シャルル=フランソワ・ドービニー展