先日、図書館でリクエスト、予約していたユーミン曲題材の中短編小説集が届き、ボチボチ読み進んでいて、
休みに入ってから集中的に最後まで、昨日読了。<(C)(株)新潮社↓>
読後の好感度順で挙げるなら、「春よ、来い」川上弘美、「冬の終り」柚木麻子、「DESTINY」桐野夏生、「青春のリグレット」綿矢りさ、「あの日にかえりたい」小池真理子、「夕涼み」江國香織。
まあ、元のユーミン曲やユーミンって存在自体に寄り添ってる感、の順も、「DESTINY」と「青春のリグレット」を入れ替え、の他はそのままで、結局それが好感度の決め手になった、というか。
この6人の中で、確かに読んだことがあるのは、「冷静と情熱のあいだ」文庫がウチにある江國香織。
原田知世主演の映画原作の「落下する夕方」も読んでて、自然とこの人の「夕涼み」が、一番楽しみだったのだけれど、
ヒロインの、夫との関係の中で人生の何かを諦めた心情、と重ねての、ポルトガルの老女たちのどんよりとした”夕涼み”には、正直、期待外れで、
もう少し、淡く幻想的な思い出、としての"夕涼み”にしてほしかった、っていう感じ。
小池真理子著作も、もしかしていつぞや読んだかも?だけど、はっきりした記憶なく。
この短編集の最初がこの人の「あの日にかえりたい」で、
この本自体に、森本千絵手がける表紙のイメージのような、多少なりとも洒落たイメージ、を期待していたのだけれど、
冒頭から、舞台が大学生用の安アパート、展開する学生たちの普通の日常、で、そういう期待はあっさり裏切られた。
でもまあ、この「あの日に・・」や、桐野、綿矢作品も、それぞれの切り口、舞台設定、
登場人物の人生の中の様々な機微を追って展開、原曲に漂う苦さ、痛さ、とか、作家が独自に調理すると、こうなるのか、っていう感じ。
柚木作品「冬の終り」は、正直、意識薄かった曲だけれど、これがかなりの愛聴曲であるという普段寡黙な女性、彼女とのコミュニケーションを試みる同じ職場のヒロイン、
それに協力する周囲の同僚、っていうさりげないシチュエーションに、作品中でその女性が語るように、
日常の「小さなしくじり」を歌にするユーミンの感性の機微、っていうのも改めて、という温かみある読後感。
更に、最後の最も長い川上作品「春よ、来い」は、代わる代わる全く関連なさげな3人の主人公の話が展開、一体どう収束?と思ってたら、
見事、同じ苗場コンサート、に3人がやってきて、そのうちの2人が持つ?謎のパワーもしかるべき形で収束、
独特な”聖地、苗場の魔法”っぽいムードも取り入れていて、「冬の終り」より更に、ユーミン曲の醸し出す大きな愛情の温かみ、を漂わせ、恐れ入りました!、という作品。
そういう所で、色んな意味で、まあ、なるほど、という1冊でした。
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