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トップランナー 細田守

先々週金曜「トップランナー」細田守監督の回を録画、少しずつで見終えました。「時をかける少女」('06)監督として意識して、「ハウルの動く城」も手掛けかけてた、という事等以外は余り馴染みなく、姿も初めて。41才、黒ぶちメガネでふっくら気味の風貌、ラフな物腰で、イカフライはOKでもイカリングは大嫌い、というユニーク嗜好紹介等も。

「時を・・」について、原作の「佇む美少女」的ヒロインから、活発な少女のキャラクターにしたのは、今21世紀でも、かつて夢見た理想の未来、とは言いにくいけれど、少女のバイタリティそのものに、未来への可能性がある気がしたから、と語っていて、村上龍が「KYOKO」の時若い女性の中に未来がある、と言ってた事等を思い出したり。少し期待した、大林作品(「時をかける少女」('83))へのコメントはなかったですが、やはり原田知世も含めて「佇む美少女」像だろうと。

元々アニメに目覚めたのは、’79年の「銀河鉄道999」「ルパン3世カリオストロの城」に衝撃を受け、特に「ルパン・・」のパンフにあった絵コンテに、こうやって映画って作るんだ、と惹かれて、とのことで、やはり以前「プロフェッショナル」であった、その宮崎監督の根詰めた製作の様子が浮かびましたが、

細田監督も絵コンテは自分で描き、それが大勢のスタッフの要にもなる設計図で、自分で最後まで信じ切れるものでないと、と、かなり重要視してるようで、スタジオに「時を・・」の400ページ位の鉛筆描きでの実物を持参して、真琴が河原で泣くシーン等豊かな表情のルーツ、としての絵やコメントが垣間見えました。

また、入道雲、定点からのアングル、等の特徴紹介も改めてで、作品の内容的には、「ハウル・・」降板という挫折で、しょっぱい体験をして、それまではシャープで格好いいもの嗜好だったのが、オーソドックスなものの良さ、その意味のようなものが、理解出来てきた、等と回想していて、

独立して背水の陣で作った「時を・・」も、タイムリープという一見華やかそうな話でも、実は、過去を後悔する話で、皆が持っている、過去に戻りたい、あそこで失敗したから、戻ってみたら、という気持、という部分で、共感してもらえるのでは、と信じて作った、等と語っていて、私は筒井康隆の原作から始まって、ドラマ、大林版、リメイク版と、やはりやや切なくともファンタジックSFもの、という感覚で、余りそういう意味でこの作品を重ねたことはありませんでしたが、ちょっと印象的でした。

「サマーウォーズ」の発想は、「時を・・」の後の結婚がきっかけだった、というやや意外なエピソード。パンフを見直したら、そういう事にも少し触れてましたが、奥さんの実家が、舞台となったまさに長野の上田市、披露宴代りの食事会で、大勢の親戚に会って新鮮だったり、また、風景や、まさにそのまま描いてた駅弁初め、そういう実体験発だった、というのも一部私小説絡みで、

アニメだけれど、本当にある事だと信じてもらいたい、また、自分が体験した、感動した気分、その土地の空気を再現して伝えたい、等とも語り、「サマー・・」の手描き風景には、そういう経緯もあっての、アニメなりにリアルに滲み出る味もあったかもしれない、と改めてでした。この番組では、5月の「つみきのいえ」の加藤久仁生監督の回も録画のままだったのでした。

関連サイト:http://www.nhk.or.jp/tr/2009album/090911.html
関連記事:時をかける少女(’06)時をかける少女(’97)プロフェッショナル 宮崎駿のすべて<1><2>サマーウォーズ(’09)

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                    <’98年3月、三浦半島にて>

by MIEKOMISSLIM | 2009-09-27 00:00 | 分類なし | Trackback | Comments(0)
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