2011年 05月 31日
中間テスト対策終了・新入会
それと今月上旬、2人新入会があって、中1生と小6生。中1男子の方は、今は区立中に通ってはいるけれど、小学校にはほぼ通わず、特別支援教室や、自宅でシングルマザーのお母さんが仕事の傍ら、基礎的な事を教えてきた、という事情。
新聞を読むのは割と好きで日課らしく、国語系はまだしも、とにかく数学、という以前に算数がネック、との事で、体験授業してみたら、一応九九はOK、でも小2・3年位の+-算が不安定で、集中力も結構問題有り。あわよくば、と思った、中1内容と並行して、はとても無理そうで、
本人は、まずい、という意識はあるし、通うのは大丈夫と思う、というお母さんの話で、とりあえず週2回1時間ずつ来だして、使ってるのは小3の教科書準拠問題集。やる気さえあれば、どんなレベルからでも、というのはモットーだし、今、結構間違って繰り返してるのも、3、4桁の繰り上がり・下がりの+・-算。
以前、タイプや学年は違っても、そういう生徒の覚えはあるのですが、茶目っ気というか愛嬌もある子、でも何分、勉強を、という意識以前の状態で、一言ではとても言い難いですが、続くかどうかは?。
今の所、とりあえず決めた時間には来るし、宿題も、お母さんやお祖母さんが見て下さってて、一応やっては来て、その合わし、直し、という形にはなってますが、余り授業、というより怒ったり、なだめたり、呆れたり、かなりの巨人ファンらしく、ちょっと野球話をしたりしながら、で。
目に余る事は電話でお母さんに伝えて、多少改善したり、で、長い目で見てもらえれば、というご意向で、当面結果へのプレッシャー、という節はないのですが、まあなるべく大らかな気持で、ベストは尽くしたいと。
もう1人の小6女子は、受験の予定はなく、算数・国語の基礎固めを、とのことで、やはり小3・4辺りからの計算や語彙力など怪しいのですが、まあやる気、集中力的には、やや面倒くさがり的ではありますが、スタンダードな感じ。小6内容と復習並行で進めてる状態。
リラックマやウサギ、リボン等が好きで、授業終わった後、ホワイトボードにそういう絵を描いてたり、お母さんはおっとりした雰囲気の方ですが、本人はまあ平和な現代っ子的、というか。
3.11後、その影響らしき退会もあったり余波もあったり、改めてこの仕事、我が身を思う所もあったし、自分の英検に重点を、とは思うのですが、
今回中1生は、階段下の看板で知ってた、という親類の女性2人が訪ねてきてチラシを渡して、で、小6生はやや遅ればせながら、3月の新聞折込チラシをお祖母さんが持っていて、母娘で見学に来て、というパターンで、やはりどこかで見てくれている人は、いるんだ、という感触。
この2人が入ったのは良かった、と捉えようと。直接入会の要因ではないですが、HPも作り直しておいて、渡すチラシにURLを入れられたし、やはり出来る事はしておいて良かった、という所です。
関連記事:学年末考査対策終了、塾HP再作成

<親御さんから頂いた稲庭絹うどん>
2011年 05月 26日
風博士/西岡たかし(’76)・Skylightにポプラの枯葉/伊藤銀次(’83)
その佐々木幸男の、何かアルバムの録音はあったと思って、その後少し探してみても、どうも見当たらず。その代わり、というか、随分久方のA面「風博士/西岡たかし」B面「WINTER WONDER LAND/伊藤銀次」('83)アルバムテープが見つかりました。
「風博士」は、おっとり夢モードの「夏」や、タイトル同名曲が特に好み。今は手元にありませんが、ブルーの海岸バックに、透明人間状態の”風博士”ジャケットも脳裏に浮かび、漂々としたこのアルバムテイストを思うと、一時心の風通しよくなった気が。
「WINTER・・」の方は入手したのは、確か、大貫妙子がコーラス参加の「Skylightにポプラの枯葉」があったので、だったか、伊藤銀次アルバム、という事で気になったのだったか、記憶薄れてますが、やはり思い返しても「Skylight・・」が傑出。これは秋~冬の空気ですが、この曲の佇まいの清々しさを思い出したり。
佐々木幸男や伊藤銀次は活動続けてるようで、オフィシャルサイトもあって、西岡たかしは活動の形跡見かけませんが、健在ではあるようで。とにかく久方に遭遇の、これまたタイミング的に心洗われる、ノスタルジーな1枚「風博士」、そして「Skylight・・」。
5/27追記:この「夏」の夢想世界は桃源郷、と改めて思う。今日奇しくも、西岡たかし67才の誕生日でした。
関連サイト:Amazon 「風博士/西岡たかし」、Amazon 「WINTER WONDER LAND/伊藤銀次」、伊藤銀次オフィシャルサイト・オフィシャルブログ
関連記事:SONGS 五つの赤い風船等、SONGS 大貫妙子・大貫妙子、A LONG VACATION From Ladies(’09)、SONGS 徳永英明
2011年 05月 12日
SONGS 徳永英明
冒頭「なごり雪」は、この人が歌うと、やはり正やんよりはイルカ版のカバー、という感じ。今回「翼をください」もあって、余りこの人の生粋フォークカバー、というのは今まで覚えなく、前にも書いてたのでしたが、改めて、邦楽でこの人にこなせない曲は、あるんだろうか、と。
この2曲は有名すぎですが、ふと徳永版が是非聞いてみたい、と浮かんだフォーク曲は、佐々木幸男の「セプテンバー・バレンタイン」。これは原曲も結構好きで、EPOのカバー版が手元のCD曲でありますが、佐々木・徳永2人のハスキーな声質が似てる気がして、似合うのでは、と。
「翼を・・」は、被災地へのエールとして、皆が知ってるこの曲を歌いたい、という主旨でしたが、今回の大災害に際して行きたかった場所、として、鶴岡八幡宮を訪問。
ここは、私も昨年のGWにツアーの一環で寄ったのでしたが、ここの名物のイチョウの大樹が、その3月に強風で倒れ、でもそのかろうじて残った根元から、1ヵ月後新芽が出てきて、人々はそういう力強い生命力に驚かされた、という事が起こってた、というのは初耳。
徳永英明自身、10年前療養していた頃、奈良の大イチョウから、「絶対、大丈夫だよ」とすごく励まされてる気持があった、そうで、そういう事もあって、イチョウと再生が重なるイメージを持ってるようですが、
前の「SONGS」でも、水族館が憩いの場所、と訪れていて、動植物から何かしら、そういう”気”を感じ取る内部メカがあるようで、それがまた50才シンガーにして、擦れた違和感もなく、ある種ピュアにフィット。
また女子学生合唱団との「翼を・・」も、そうおじさんと少女達、でなく、生粋にシンガーと合唱団コラボ、という印象なのも、この人の普段の節操、人徳、から滲み出るというのか。特に熱のこもった頑張ろう日本、的なではないですが、この人なりの自然に滲み出る、歌でエール、という姿勢、という感じ。
でも今回一番インパクトは「レイニー ブルー」。デビュー前、チャンスを求めて業界人がよく来る乃木坂のカフェでバイトした、との事で、現在のその店を訪れて回顧、当時音楽の方向を模索してて、テクノポップスのようなものを目指してた、というのもちょっと意外でしたが、
デモテープで目に留めてくれた音楽事務所の社長から、「ライブは退屈で帰ろうと思ったけど、最後の「レイニー ブルー」は凄い、と思った、お前の良さはそういう情緒ある曲だ」と、自分の良さを教えられた、というようなエピソードも。
マイベスト徳永曲は、カバーだと「瞳はダイアモンド」、オリジナルでは「壊れかけのラジオ」でしたが、改めて、今聞く徳永バラード「レイニー・・」に、ある意味タイミング的にも、またしても何だか心洗われる思い。
この人は、私は思えば佐野元春等同様、余り私生活は浮かばず、独身貴族?のようなイメージもあったのですが、元モデルの奥さんと’94年に結婚、2人子供もいる、と。自身の病の経験も転機として、思う所あったようで、特に表立っての家庭の波風もないようですが、素顔として知るのは、それだけで十分です。
関連サイト:SONGS 第175回 徳永英明、徳永英明オフィシャルサイト、佐々木幸男オフィシャルサイト
関連記事:SONGS 徳永英明、みゅーじん EPO、プレミアム10 恋歌autumn&winter、徳永英明~あなたに贈る僕の歌~、SONGS 徳永英明、旅の贈りもの 0:00時発(’06)、SONGS 徳永英明、松本隆に捧ぐー風街DNA-(’10)、'10年度音楽鑑賞ベスト10
2011年 05月 09日
母の日
先日の神社のコンサートで、母がタンゴ音楽好き、と今にして判って、母の持ってるのはラジカセなので、タンゴ録音テープでも渡そうかと思ったのですが、
「決定盤!コンチネンタル・タンゴ」「コンチネンタル・タンゴ・スペシャル・ベスト」、2枚組の「アルゼンチン・タンゴ」CDの順に、重複する曲は省いて録音したら、丁度90分テープ2本分。
神社での演奏曲も結構あって、録音しながら流した時、そうじっくり聞き込んだ事はなかったジャンルですが、改めて、テンポ的にも歯切れいい感触。「アルゼンチン・タンゴ」での女性ボーカルは前田はるみという人。
ラベルには、ブエノスアイレスの5月広場の写真を貼って、一部曲解説書コピーを添えて、で。母はテープ一部聞いて、やはり昔の事、祖父や祖母が育ててくれた事とか思い出す、等と。最近一緒に食事も増えたのですが、まあこうして母の日を祝って、1つ節目済みました。
関連サイト:Amazon 決定盤!コンチネンタル・タンゴ
関連記事:母の日(’07)、母の日(’09)、母の日(’10)、春の芸能鑑賞会 アルゼンチンタンゴ

2011年 05月 05日
あなたがいる場所/沢木耕太郎(’11)
主人公は市井の様々な大人や子供で、
銃を撃つ(女子高生)、迷子(小5の少年)、虹の髪(バス通勤の会社員)、ピアノのある場所(小(か中)学生少女)、天使のおやつ(幼稚園児の父)、音符(老未亡人)、白い鳩(中3の少年)、自分の神様(若いOL)、クリスマス・プレゼント(息子が入所してる寡夫の父)。
3年前の沢木さんの初小説、長編だった「血の味」の少年のように、極端な行動に走る主人公はなし。あえて言えば、一人娘の悲劇の現場の滑り台を、夜、1人取り壊しに行く「天使のおやつ」の父親。でもそこに、自分もある重い傷を持つ故の、黒子のような”理解者”が登場、その行動をある種フラットなものにしてたり、
大きなうねりはないけれど、日常の中の感情の揺れの、丁寧で判りやすいドキュメンタリー風、というか。何篇か子供目線の作品は、国語の教科書に載ったり、とか、児童文学、というには、やはりやや乾いた味かもしれませんが、
全般に、初のフィクション短編群にして、さすがの沢木節かも、という後味も。各編の心情や行動が、そう突飛な流れはなく、自然に入ってきて、そういう意味ではいつになく一気に読めた、という感じ。
5/6追記:それぞれの登場人物自身にしか判らない、内面の直観的なものやある啓示としての感じ方の表現、もありますが、そういう所も、著者の閃き、目を引く構成、というより、地に足の着いた各人物の目線を辿っての展開、と感じられる所が、やはり沢木色らしい、と思いました。
関連サイト:Amazon 「あなたがいる場所」沢木耕太郎、沢木耕太郎「あなたがいる場所」 新潮社
関連記事:世界は「使わなかった」人生であふれてる(’02)、血の味(’00)、「愛」という名を口にできなかった二人のために(’07)、銀の街から(’07、12月)、(’08、1月)、(’08,2月)、(’08、3月)、(’08、4月)、(’08,5月)、(’08、6月)、(’08、7月)、(’08、8月)、(’08、9月)、(’08、10月)、(’08、11月)、(’08、12月)、(’09、1月)、(’09、2月)、旅する力 深夜特急ノート/沢木耕太郎(’08)、LIFE 井上陽水~40年を語る<1>、SONGS 財津和夫<1>/井上陽水<1>~<4>、人の砂漠(’77)映画化、人の砂漠(’10)
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