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小林麻美 第二幕 / 延江浩('20)

今日買い物ついでに、図書サービスコーナーで、届いてた予約の2冊をゲット。3月に発売の小林麻美本と、銀色夏生の「つれづれノート」最新刊。

どちらも後に予約があって延長は出来ないし、明日から当分連日、イレギュラーな期末対策などでやや忙しないし、計画的にどちらも1日20ページ位ペースでいかないと、と思いつつ、

とりあえず小林麻美の方から開いて始めたら、結局、一気読みで読了! やはり今日のうちにアップしておくことに。<↓(C)朝日新聞出版>
小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_23190840.jpg


少し前にネットで見かけた画像では、昔の面影はあるけれど、普通のおばさんっぽく、さすがに歳を取ったなあ、とは思ったけれど、

この表紙では美貌健在、のオーラ、カメラマンの腕もあるのだろうけれど、さすが!というか。


昔この人関係では、ユーミン絡みの「雨音はショパンの調べ」から始まって、LP録音したり、本を買ったり。


そのうち芸能界から姿消して家庭に入った、という程度で、そう詳細知ってる訳ではなかったけれど、今にして経緯がざっと判った。


粋だけれど遊び人の父の不在が当然の家庭、その反動でか、仕事で留守がちな母。

ユーミンとの共通点として、やはり八王子のように東京郊外、城南地区の大森育ち、女子学生時代そこから夜な夜な遊びに通ったという都心エリア、

スカウトされて、独特の個性で頭角を現して、何となく聞いたことがあった、夫、所属事務所の社長だった田邉氏との、20才で出会ってからの長かった春。

小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_00001619.jpg
携帯もない当時、相手からの電話をひたすら待ち続けた、待ち続けられた、<'84(C)河出書房新社→>

まあ一途な人だったんだろうなぁ・・という恋愛模様、17年後、未婚の母も覚悟の出産。

ユーミンの「Happy Birthday to You ~ヴィーナスの誕生」は、そういう彼女へのプレゼントだった、というのも初耳。

この人のエッセイや詩+自分で撮った写真の本は、バブル期当時、銀色夏生風の洒落た都会、ファッション感覚版、という感じ、

特に詩は、そう内容を深く気にしてはいなかったけれど、今にして、切なく「待っている女」的背景、と思って読み直せば、違う味わいあるかも。

「あの頃、ショパン」('84)(<C>文化出版局)
小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_23593527.jpg

           
「PRIVE(私生活)」('85)<(C)(株)小学館>
小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_00010186.jpg

小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_00014465.jpg

「La Rose Noire」(’87)<(C)(株)河出書房新社>
小林麻美 第二幕 / 延江浩(\'20)_a0116217_00023036.jpg

息子さんが大学卒業、就職して子育ても終わり、’16年に雑誌に登場で活動開始してのは、

その以前にファッション業界の社長、岩崎アキ子氏とばったり再会していたこともあって、何かやりたいね、という話から、だとか。

今年の苗場に登場、「雨音・・」をユーミンと歌ったりはしたようだけど、ここへきてまた、松任谷夫妻プロデュースで歌を、というのもムリある気するし、、

銀色夏生っぽく、この人が今になって夫や息子との日常エッセイ、というのもピンとこないし、

ある年齢層以上には「小林麻美」のネームバリューはあっても、今の時代、以前のような、ファッショナブルな写真+文章、詩というのもどうか?だし、

精力的に女優業に復帰、とか、そもそもアグレッシブに色々芸能界で、というのもこれまでのスタンス的に想像しにくいけれど、

今後、どう打って出てくるのか?ちょっと動向が気になる人。


まあこの本は、色々各方面の著名人の名前も満載、時世、東京の文化の背景も辿って、

「小林麻美」というアイコンを軸に、同世代的に並行していたユーミンの動向も追いつつ、

先日TOKYO FMでの特番の本人談でも語っていた、ムッシュかまやつ交えたファンキードライブなど、個性の違う2人の親交、時代に乗った「雨音・・」などの成功、別れ、再会の経緯も抑え、

ベールに包まれていた私生活、女性として、またその人となりも垣間見え、期待にたがわずなかなか面白かった1冊でした。

著者の延江浩という人は、ユーミン関連では「愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家」を書いてて、これは未読なのでそのうちに。

それと「井上陽水英訳詞集」、というのを手掛けているそうで、これも折あれば要チェック、という所。

関連サイト:amazon 小林麻美 第二幕 / 延江浩

松任谷由実EXPOドームライブあの歌がきこえる「魔法の鏡」「卒業写真」「海を見ていた午後」松任谷由実コンサート THE LAST WEDNESDAY天国の本屋~恋火(’04)さよならみどりちゃん(’04)時をかける少女(’97)瞳を閉じてプレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等シャングリラⅢYuming Films(’07)「いちご白書」をもう一度(’75)ユーミンと映画・市川準監督そしてもう一度夢見るだろう/松任谷由実(’09)・No Reason~オトコゴコロ~/高橋真梨子(’09)TRANSIT2009チケットMusic Lovers・SONGS 松任谷由実<1><2>探検ロマン世界遺産 ユーミン×世界遺産TRANSIT2009コンサートShout at YUMING ROCKS('09)VIVA!6×7/松任谷由実(’04)時をかける少女(’10)RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の話(’10)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったら東日本大地震チャリティー企画Music Lovers 松任谷由実松任谷由実のオールナイトニッポンTV4僕らの音楽 松任谷由実・薬師丸ひろ子・おすぎMUSIC FAIR 松任谷由実NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS 「春よ、来い」プロジェクトSONGS 松任谷由実RoadShow/松任谷由実(’11)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)押入れの整理 <2><3><4>RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)春よ、来い in 紅白歌合戦SONGS 山本潤子SONGS 松任谷由実~2012スペシャル~鈴子の恋(’12)「春よ、来い」カバー 男性シンガー編「春よ、来い」カバー 女性シンガー編マンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’05)/松任谷正隆虹色ほたる 永遠の夏休み(’12)才輝礼賛 38のyumiyoriな話 / 松任谷由実(’11)<1><2><3>ユーミンのSUPER WOMAN スペシャルプロローグ~「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「長谷川祐子と現代美術をめぐる」<1><2>「8月31日~最後の夏休み~」チケットユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く東京ファッション最前線」ユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く沖縄」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「中村うさぎとめぐる東京の夜」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「草間彌生の世界を訪ねて」ユーミンのSUPER WOMAN 最終回スペシャル 直感の旅、そして未来へ8月31日~最後の夏休み~<1><2>時をかける少女(’83)<1><2>松任谷由実 デビュー40周年 はてない夢の旅青い影 PROCOL HARUM feat.YUMING ~ 日本の恋と、ユーミンと。/ 松任谷由実(’12)ひこうき雲 / 荒井由実(’73)風立ちぬ(’13)<1><2>MASTER TAPE~荒井由実「ひこうき雲」の秘密を探る~<1><2>ひこうき雲/荒井由実(’73) ミュージッククリップ放映Dialogue / 今井美樹(’13)SONGSスペシャル 松任谷由実~生きるよろこび歌にこめて~POP CLASSICO / 松任谷由実(’13)「音楽の達人 Vol.72」~ユーミン特集~僕らの音楽 「僕らのユーミン」ユーミンの罪 / 酒井順子(’13)<1><2>あなたがいたから私がいた ユーミン×帝劇Vol.2YUMI MATSUTOYA LIVE - GYAO! MUSIC LIVE 北陸新幹線開業記念特別番組「金沢花紀行」by ユーミンユーミン曲 in 北国のストリートライブ八王子 スパとユーミン聖地巡り<1>荒井呉服店西立川 ユーミン聖地巡り<2>西立川駅、「雨のステイション」歌碑と昭和記念公園荒井由実「ひこうき雲」(’16)~”青の時代”名曲ドラマシリーズ~ YUMING×LOFT 缶バッジSONGS 松任谷由実 / MUSIC FAIR 松任谷由実・JUJUYUMINGと伊勢丹新宿店と130の出来事宇宙図書館 / 松任谷由実(’16)なりきりユーミン僕の音楽キャリア全部話します /松任谷正隆(’16)ユーミンとフランスの秘密の関係 / 松任谷由実(’17)読売新聞・報知新聞が報じたユーミンの45年ユーミン×帝劇Vol.3 朝陽の中で微笑んでSONGS&FRIENDS 荒井由実「ひこうき雲」瞳を閉じて~ユーミンが贈った旅立ちの歌~SONGS 松任谷由実 etc ユーミンTV出演YUMING 45th Anniversary LESLIE KEE Photo ExhibitionTHE YUMING 松任谷由実 1972~2011フォトストーリー / 松任谷由実(’11)ユーミンからの、恋のうた(’18)ユーミンファンクラブ再入会ユーミン「愛」の地理学 / 蔦きうい(’06)北欧から届いたクリスマス With Yumingユーミンファイル、紅白神回YUMING SURF&SNOW in Naeba No.39北海道シチュー featuring 「あなたに会う旅」松任谷由実 TIME MACHINE TOUR in 武道館久方のドルフィン訪問されど我らがユーミン(’02)ユーミン&ガーナ コラボチョコ、追加レコードバッジ極上のおやつ / 松任谷由実、本上まなみ、深澤里奈、藤田千恵子(’07)ヴァンピールの会/ 倉橋由美子('88) 

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by MIEKOMISSLIM | 2020-06-28 01:24 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

ヴァンピールの会 / 倉橋由美子('88)  

先日、「海を見ていた午後」の歌詞が登場、の倉橋由美子の「ヴァンピールの会」読了。

これは20篇の短編集「倉橋由美子の怪奇掌篇」中の最初の作品。<(C)(株)新潮社↓>

ヴァンピールの会 / 倉橋由美子(\'88)  _a0116217_02274911.jpg

3月頃、家の本置き場で見かけて「暗い旅」単行本をふと読み返した時、何気なく倉橋関連を検索中に発見。

4月初旬図書館にリクエストして届き、取りに行こうとしたまさに前日に、緊急事態宣言で、貸し出しサービスも休止になって、ずっとお預け。。先日ようやく再開で、遅ればせながらゲット。

「ヴァンピール」はvampire=吸血鬼。作品自体は10ページ程度。

主人公は湘南の海を見下ろす高台にレストランを建てた初老らしき男性、木原。

彼は、ふと耳にした「海を見ていた午後」の♪「ソーダ水の中を貨物船が通る」のくだりがひどく気に入って、そのレストランにも、広いガラス張りの壁面の部屋を増設。

そこで定期的にワイン・パーティを催す10人位のハイソっぽいグループは実は・・そして木原自身も・・。

まあ優雅で怪しげなグループ、怪奇モードも結末さておき、やはり秋の晴れた午後、光を受けて輝く海の描写など、ドルフィンを思わすレストランの描写、が印象的。

グループの一人の女性が歌詞をもじって、「ワインの中を、ほら、漁船が通る」とつぶやいて笑いを取るシーンなどもあったり。

他の短編もパラパラめくってはみたけれど、余り食指が動かず未読。

倉橋女史とユーミン繫がり、というのは初耳でだったけれど、ちょっとした、変わり種オマージュ作品?という感じ。


ヴァンピールの会 / 倉橋由美子(\'88)  _a0116217_02420349.jpg
「暗い旅」は、読んだのは多分10代の頃。<(C)学芸書林→>

作品中ずっと「あなた」と称されるヒロインが、突然失踪したフィアンセ(との思い出)を辿って鎌倉~東京~京都を巡る、幻想的ロマン感触の覚えあったけれど、

読み返してみて色々、やや淫靡なセクシャル描写、ヒロインとフィアンセとのエスプリ効いた知的会話部分など、再発見。

ヴァンピールの会 / 倉橋由美子(\'88)  _a0116217_02424360.jpg
その割には、数日前、本棚でこの文庫 本も発見。

多分、そう真剣には読み込んではいな ったものの、

京都を描いていても、現実感薄い異国 のような、この作品に漂う朧げなムー ドが気に入っていたのだろう、と。<(C)(株)新潮社↑>

まあひょんな所から、今にして知ったユーミン関連本発掘、でした。

関連サイト:amazon 「倉橋由美子の怪奇掌篇 / 倉橋由美子」amazon 暗い旅 / 倉橋由美子

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by MIEKOMISSLIM | 2020-06-10 03:20 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

極上のおやつ / 松任谷由実、本上まなみ、深澤里奈、藤田千恵子(’07)

先日図書館で借りていた、「an an」に掲載のユーミン、本上まなみ、深澤里奈、藤田千恵子各人がお勧めのおやつ色々紹介本読了。

前からあるのは知っていたけれど、チェックし損ねていたもの。

ユーミンの22品は一通り品名、値段、店をメモ。気になったのは、

★彩りトマトのコンポート / Celeb de TOMATO<渋谷>

★越後長岡の新潟チップス しょうゆ味 /新潟堂

★虹色のゼリー / R and J<世田谷奥沢>

★餅のどら焼き / 創り人英喜<渋谷東急百貨店>

★イチゴシャンテ / オザワ洋菓子店<文京区本郷>

これは、イチゴをチョコでコ―ティングしてものだそうで、本の裏表紙にも。<(C)(株)マガジンハウス>
極上のおやつ / 松任谷由実、本上まなみ、深澤里奈、藤田千恵子(’07)_a0116217_00301291.jpg

★ジェラート/ピコの店<芦屋>

★チ―ズもち/越後製菓<長岡>

★柿チョコ/浪花屋製菓<長岡>

★スイートポテト / ベルべ プロス店<神奈川大和市>

★焼豆大福 / 新杵<清瀬>

★豆大福 / 浅田屋<赤坂> 


全国津々浦々から、だけど、新潟産のは苗場関係で、が多いようで。

素朴な新潟のおかき類も食指が動くけど、一番興味、といえば、

6個セットで¥5,355(@_@)だそうで、まあ結構なお値段だけど、グラデーションが綺麗そうな「虹色ゼリー」かも。

まあどれも、何か折あれば味わってみたいものです。<(C)(株)マガジンハウス>
極上のおやつ / 松任谷由実、本上まなみ、深澤里奈、藤田千恵子(’07)_a0116217_00321885.jpg

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by MIEKOMISSLIM | 2020-03-09 00:53 | 本・音楽・グルメ | Trackback | Comments(0)

されど我らがユーミン(’02)

先日、2002年「宝島」の別冊だったらしいユーミン本をゲット。

これは図書館蔵書で見つけ、掘り出し物!的にとても気に入って3回借り直し、この所就寝前読書はずっと、これを少しずつ繰り返し。

amazonでも在庫を発見していて、付いてる値は、当初千円ちょっとであった気もしたけど、この所ずっと¥2,200。

もう少し下がらないかと思っていたけれど、その内売れてしまっても後悔するだろうし、まあギフト券もやや溜まった機会に入手することに。

ユーミン曲、ユーミン自体について色んなライターが書いている特集、名前に憶えがあるのはサエキけんぞう、泉麻人位だけど、

とにかく痒いところに手が届く、というか、それぞれの文章に肌触り感ある、というか、生っぽいユーミン評満載で、面白く飽きがこず、

ユーミン本としては、本人の「ルージュの伝言」「14番目の月」「いちご白書をもういちど」などは別格として、ここにきて堂々のマイベスト。<↓(C)宝島社>

されど我らがユーミン(’02)_a0116217_03292093.jpg

5/8追記:特に印象深いのは、真保みゆきが「雨の街を」を、「元祖・思春期妄想系ソング」題して語る、

思春期女子の頭の中の、訳の分からなさ~ユーミンの、心象から派生するイメージ喚起力、に言及したコラム。

サエキけんぞうが「COBALT HOUR」を、日本ポップス史上に輝く最大の問題作、として、各バックバンドメンバーのテクニックを絶妙に表現、

+ユーミンの未来を透視したような楽曲センスに触れて、この曲の混沌パワーを紐解いてるコラム。

さかもと未明が「人魚になりたい」を「膝を抱えて部屋で独りユーミン」派のための曲、

感性の優しい女の子、彼から手を引いてって言えない女の子の世界、として、「SURF&SNOW」の他の曲とは一線を画す、的な内容のコラム。

その他、オカマ石井恒という人のコラム全般や、勝手に「ユーミンベスト集」の中の、

笑ってしまう、太宰九州男<体育会ゲイ>の「ユーミン”ゲイセン(選)”ベストだぜ! 男が男を思うラブソング集」、

正当っぽい所で、大山ともこの「まぶしい日の光が水面にきらめく、水辺のアルバム」などなど。

まあ、他にも色々’02年までのではあるけれど、ユーミンの創作テイストの変遷を時系列に評したものとか、ユーミンとその世相、時代の関連を斬った内容のものもちらほらあって、

硬派読み物としても通るような節もあり、軟派っぽい所は思いっきり柔らかく、というメリハリが効いて、

本人著でないなら、こういうユーミン本が読みたかった!という、結構真ん中を突いた内容で、もうしばらくこれが愛読書になりそうです。

関連サイト:mazon されど我らがユーミン
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by MIEKOMISSLIM | 2019-05-07 03:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

女ぎらい―ニッポンのミソジニー / 上野千鶴子(’10)

やや厚め上野千鶴子本読了。

少し前ユーミンがラジオで「面白い」と言ってて、読んだ人々も「腑に落ちまくり!」らしい、とのことで、

ちょっと興味そそられて図書館で借りて、例によって寝る前2章ずつペース位で。

この人の本は「ミッドナイト・コール」以来、本置き場のどこかにあるはず、ちょっと内容は?覚えてないけど、シャープな後味だったのは確か。


ミソジニーって?ちょっと浮かばなかったけれど、

misogyny「(男性の)女性嫌悪」、こういう語があったのだった、と。<↓表紙(C)(株)紀伊国屋書店>

女ぎらい―ニッポンのミソジニー / 上野千鶴子(’10)_a0116217_22390295.jpg


斜め読みな所も折々だけれど、印象的な所も何か所か。

まず、「ユーミンの罪」の酒井順子が示唆した、という

女にはふたつの価値、自分で獲得した価値と、他人(つまり男)によって与えられる価値があり、女業界では、前者より後者のほうが高いらしい

という所。

折に理不尽な苦さ混りに極力見て見ぬふり、っていう感覚だけど、

こうきっぱり具体的な言葉での表現を見て、やっぱりねぇ、というか。


あと、最初の方の、

吉行淳之介の著書を読めば「女がわかる」のではなく、

わかるのは「女が何か、何者であるべきか、あってほしいか、についての男の性幻想」であり、

それは東洋(オリエント)について書かれた西洋人の書物をいくら読んでも、判るのは、西洋人の頭のなかにあるオリエント妄想だけ、という、

「東洋とは何か、についての西洋の知」と定義された「オリエンタリズム」の事情に似ている、という指摘。



後半では、2章を割いていた'97年の東電OL事件について。

確か外人が容疑者、とか、この事件の覚えはあったけれど、

絞殺された女性が、慶応卒で昼間は東電の総合職社員、夜は渋谷で立ちんぼ、つまり売春、という二重生活を送っていて、

その女性が1千万近い年収の仕事を持ちながら1回2千円~5千円、で身を売っていた、などの詳細は初耳。

当時この事件題材の出版物が色々出て、「他人事とは思えない」「東電OLは私だ」のような女性からの声も多かった、そうだけれど、


私には正直、今回その女性の家庭環境とかの背景部分を読んでも、

実際そういう生活を送るに至った心理メカは判らないし、何らかの共感らしきものも湧かないし、

それをする位なら、他の思い切った人生の舵取り方向転換もあっただろう、というのがせいぜいだけど、

脳裏にややインパクト残ったのは、その2千円、5千円、というのは、

「その女性の方が男の値段をつけていた」のでは、という、佐野眞一「東電OL症候群」のある読者女性や上野氏の見方。

それで一部分、腑に落ちる、というのか、なるほど、、という心境になったり。


後半では、その他、皇太子の雅子さんへの求愛の言葉一生全力でお守りします」について。

>「守る」とは囲いに閉じ込めて一生支配する、という意味で、

男が女を「守る」という時、「守る」べき外敵はしばしばしばしば自分より力のある他の男性をさし、

「所得」の言い換えにすぎない「守る」というコトバが愛の代名詞になることを「権力のエロス化」と呼ぶ。

青年皇太子が、愛の切実な表現としてこのコトバを使ったことに偽りはないだろうが、

男にとっての愛が、所有や支配の形式しかとりえないことを、この概念は序実に示すのだ。<

というくだり。

まあ男が女を「守る」って、例えば、ステレオタイプかもしれないけど、

別に他人であっても、街で暴力沙汰に巻き込まれている非力な女性をとっさに腕力で助ける男性、とか、

それが恋人や妻であれば尚更、で、無償の行為も世間にはあるだろうし、

そういう具体例じゃなくても、この時の皇太子さんの言葉は、主に、

自分のプロポーズによって、皇室という別世界に入るという大決断をした雅子さんの負担をなるべく気遣う、という趣旨、と大まかには思ってて、

まあ突き詰めれば確かに「権力のエロス化」なのかもしれないけど、

当の雅子さんも、色々経緯があっての段階で、そのコトバを好意的には取ったのだろうし、


前半に「皇室のミソジニー」という章もあるし、皇室っていうフィルターを通しての言葉と取ったから、かもしれないけれど、ちょっと神経質すぎ?な気も。

そこら辺皇太子夫妻のみならず、当の二人の間で「守りたい」「守られたい」のバランスが取れてさえいれば、


割れなべに綴じ蓋的、であっても別にいいんじゃないか?とも思ったり。

ただそこら辺の「所有」感覚が、一方的に一線を越えてしまうとると、

相手を「守る」のとは真逆、(性)犯罪、凶悪犯罪に走りかねない、的な可能性もあるっていうことで。



まあちょっと?な所もあったけれど、全体的には、

太古の歴史から脈々と続いて来た”男と女”事情を分かり易く解説してくれてるテキストで、

まともに考えたら確かに、日常化されてるふとした事の中に”歪み”があって、

そこら辺気をつけて、現状、自分で獲得してきたモノしか持たない我が身、

その”歪み”に翻弄されないようにしたいけど、余り雑念入れずマイペースでやっていくしかないって所で、

やんわりじんわり腑に落ちた、っていう1冊でした。




関連サイト:amazzon 「女ぎらいー日本のミソジニー / 上野千鶴子」


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by MIEKOMISSLIM | 2019-01-13 00:48 | | Trackback | Comments(0)

ユーミン「愛」の地理学 / 蔦きうい(’06)

この所気付けば妙に多忙な中、ブログもご無沙汰だけれど、先日図書館の検索で発見のユーミン本読了。再度読み返しのため借り直した所。

全く知らなかった「蔦きうい」、という男性詩人の本だけれど、

ユーミン歌詞からのさまざまな方向への展開、掘り下げ方など、今にして、この曲ってそういうこと?だったのか、まあそう言われれば、と、虚を突かれるものもあったり、なかなか面白かった。<↓(C)(株)河出書房新社>
ユーミン「愛」の地理学 / 蔦きうい(’06)_a0116217_21484699.jpg
内容は全13章、

微妙な関係を味わう―『天気雨』から『星空の誘惑』へ実らない恋も楽しむ―『悲しいほどお天気』と『グループ』
2.5次元の空間―『海を見ていた午後』と『埠頭を渡る風』
恋の終わりを楽しむ―『中央フリーウェイ』と『翳りゆく部屋』
恋の芽生えと成長―『ベルベット・イースター』から『きっと言える』へ
夢をおいかける―『青春のリグレット』他
季節を楽しむ―『さざ波』と『十二月の雨』
地理を楽しむ(1)―『私のロンサム・タウン』と『DOWNTOWN BOY』
地理を楽しむ(2)―『ルージュの伝言』と『緑の町に舞い降りて』
リゾートへ行こう―『サーフ天国、スキー天国』と『シーズンオフの心には』
レクイエム―『ロッヂで待つクリスマス』と『瞳を閉じて』
自分を味わう―『やさしさに包まれたなら』と『ダンデライオン』
地平線を探す―『ナビゲイター』と『遠い旅路』

サブタイトルは、「松任谷由実「私」という至福の空間」。決して幸せではない、むしろ失恋で散々、かなりみじめなシチュエーションであっても、

著者いわく、その当人がいる空間の「見立て」によって、悲しみを和らげ、ある種の幸福感漂う状況を構成する、ユーミンマジックに独自の目線で斬り込んでる感じで、ユニーク。

どうも絶版なのか、amazon以外の通販サイトでは在庫なしのようで、amazonでも、¥8,925より3中古品の出品!ってことで、、結構なレア本のようで、まあ入手は難しそうだけれど、

まあしばらくまた借り続け、少しずつ、例によって銀色夏生「つれづれノート」と共に、お休み前の安らぎタイム的に、読んでいくつもりです。

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by MIEKOMISSLIM | 2018-10-14 22:15 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

松本隆対談集 風街茶房 2005~2015 / 松本隆(’17) 

先日、松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE / 松本隆(’05)の続編らしき対談集読了。

内容は、

●対談
斉藤由貴、松本大洋、山下敦弘、江川紹子、天野喜孝、堤幸彦、鈴木茂、羽海野チカ、中川翔子、水谷豊、菅野よう子、今日マチ子

●鼎談
細野晴臣・鈴木茂・松本隆「風街レジェンド」スペシャル鼎談

●アンコール
松本隆、アニメソングについて語る。/マツモトメモ 2005~2009


松本隆対談集 風街茶房 2005~2015 /  松本隆(’17) _a0116217_22300492.jpg

               <(C)栗東舎>

8/28追記:少し時間が経ったけれど、やはり、細野晴臣、鈴木茂とのラフなやりとりはじめ、映像関連など様々なジャンルの人物とのセッションに、

この人の好奇心、感性の懐深さ漂う、という1冊でした。

関連記事:amazon 「風街茶房 松本隆対談集 」

プレミアム10 YMOからHASへETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡~ミュージシャンが向き合った「3.11」~


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by MIEKOMISSLIM | 2018-08-19 22:38 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE / 松本隆(’05)

先日図書館から借りていた松本隆対談本をボチボチ読んでいて、昨夜読了。

今日が返却日、予約が入っているようで延長は効かず、この続編らしき対談集の予約をしていたの届いているそうで、

来週になると忙しなくなり、これを返却して続編を今入手しておきたいし、急遽アップ。
松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE / 松本隆(’05)_a0116217_17131169.jpg
               <(C)(株)ぴあ>


そもそもユーミン検索で出てきたのだったけれど、16人の対談相手は、

1 谷川俊太郎
2 桜井淑敏
3 林 静一
4 太田裕美
5 細野晴臣
6 佐野史郎
7 大瀧詠一
8 筒美京平
9 薬師丸ひろ子
10 藤井 隆
11 松 たか子
12 萩尾望都
13 松任谷由実
14 町田 康
15 妹島和世
16 是枝裕和

建築家やカーレース畑の人など、初耳の人もいたけれど改めて、松本隆の脳内チャンネルの多さ、に感嘆。


ユーミンの所で印象的だったのは、共作はほとんどユーミンの曲先、とのことで、

「秘密の花園」だけは曲先で、誰かの曲に松本隆が詞をつけたのがうまくいかず、ユーミンのツアー先に連絡が来て、3日で仕上げた、とかのエピソード。

まあユーミン自身の曲も曲先パターンらしいので、この場合もそうか、という感じだけれど、

もし作詞もユーミンだったら、一連の聖子曲は、松本隆とユーミンの斬り口、料理法違いで、どういうのになっていたんだろうか?とふと思ったり。

まあ松本隆からユーミンへの誘いでの聖子曲共作実現で、ユーミンから積極的に全面楽曲提供、というのはあり得なかったと思うけど。

それと、2人共作の好きな曲の一つ、石川セリ「ひとり芝居」は松本隆の詞先だった、ということ。






また、互いの関係を「戦友」「兄と妹」などとして、ユーミンが彼の乙女モードの作詞感性を「貴様は女か!」って感じ(笑)とラフに言ってたり。

他の対談では、最後の是枝裕和監督との話。「幻の光」を鑑賞、その原稿を書いたりという頃からの付き合いのようで、

邦画、韓国作品話が多く、映画も結構詳しいようで、「誰も知らない」についての所など面白かったり。

細野晴臣、大瀧詠一との内輪話、同い年らしい萩尾望都との異業種セッション、はっぴいえんどコアファン佐野史郎との突っ込んだ話などなど、

なかなかこれも多彩な味わいの1冊でした。


プレミアム10 YMOからHASへETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡~ミュージシャンが向き合った「3.11」~


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SONGS 松田聖子SONGS 松田聖子<1><2>SONGS 松田聖子SONGS 松田聖子SONGS 松田聖子~デビュー35周年スペシャルヒットメドレー~
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by MIEKOMISSLIM | 2018-07-21 17:27 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

THE YUMING  松任谷由実 1972~2011フォトストーリー / 松任谷由実(’11)

先日、ユーミンの以前出ていた写真+インタビュー本を入手、読了。

これは’11年出版、当時おそらく英検準備などで忙しなかったからか、意識はあったと思うけれどチェック漏れ、

先日図書館サイトで検索してて、ああそういうのがあったのだった、と、予約して手元に来たのを開いたら、

まあインタビュー部分はほぼどこかで見聞きした内容、だけれど、パリダカ回顧話やちょっと突っ込んだファッション話もあったり、決め手はデビュー時以来のレア写真ちらほら、で、

結局「ユーミンとフランスの秘密の関係」に続いて、amazonからギフト券で入手。
THE YUMING  松任谷由実 1972~2011フォトストーリー / 松任谷由実(’11)_a0116217_22502592.jpg
    <(C)(株)集英社>

7/21追記:特に印象的だったのは、ユーミンが、駅やオフィスでメガネ、大きなカバンかかえての通勤、制服姿で電話を受けてたり、のOL姿、

白衣+メガネで女医、紺の「アライア」スーツ+メガネ姿で原稿を持ってのニュースキャスター、のコスプレショット。

それぞれツアーパンフレットに載ってたのらしいけれど、これらは初見。

もしユーミンがOLとかだったら?!やはり、どう転んでもいちOLにとどまっていたはずはない、とは思うけど、ちょっと可笑しい想像をかきたてられたり。

あと「Strolling Cowgirl」ツアーでの清楚?イメージ、よく似合ってる白いベレー帽⁺レインボーカラーの横線入りの白いセーター、赤スカートでの、凛としたいい表情のショット、など。

まあ改めて、めくるめく(@_@)世界各地色んな所に行って、ステージやイベントでの色んなファッション、

ラフ~ゴージャスな、ユーミン活動をビジュアル+本人談で楽しめた、という1冊でした。

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by MIEKOMISSLIM | 2018-07-19 23:04 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

被写体 / 三浦友和(’99)

先日、図書館から借りてた三浦友和のエッセイ本「被写体」読了。

これは少し前ふと、結婚前山口百恵が受賞の場で会場にかかってきた三浦友和からの電話で涙、の動画をYou tubeで見かけて、改めて何だかしみじみいいシーン、と感心、そういえば長らく気にはなりつつ未読だった、と思い出して読む気に。




近年の例によって、銀色夏生の「つれづれノート」シリーズと共に寝る前少しずつ、だけれど、読み易さもあって、気付けば結構一気に最後まで。


まあ読んでいる内に、ぼんやり覚えある三浦家への暴漢侵入事件など、本当に一歩間違えば大変な惨事になり得たような状況だったのだ、ということや、

今や2人共成長して芸能界にいるけど、子供の幼稚園入園の時の、夫妻とマスコミとの混乱、というか体を張っての攻防の、記憶より結構酷かった有様、などなど、

宿命的に「被写体」として追われる一家の想像以上のリアルな大変さ、と同時に、三浦友和という人が色々悩みつつも、彼女、子供を守ろうとする男気というか、一個人として地に足のついた姿勢が伺える文面に、

やはり百恵ちゃんが自身の輝かしいキャリアよりも、主婦になって一生を預けることを選んだ相手として、確かに見る目はあったかも、感しみじみ。

4/22追記:それにしても、当時のマスコミ包囲網の中、外に出ること=身の危険、という、例えるのも何だけどさながら”アンネ・フランク”状態だった百恵ちゃん。

無事長男出産、その子供の近い将来の幼稚園送り迎えのため彼女が運転免許をとろうとした際も、表現・報道の自由、という名目のもとで教習所に殺到したマスコミ。

ついに三浦友和の事務所から法務省の人権保護局、という所に働きかけて、各マスコミ機関に「勧告」してくれて、何とか殺到は止んだけれど、

彼の心中での、そういうお上からの勧告で、いともあっさり手を引くマスコミが「報道の自由」を唱える矛盾への憤り。

幼稚園入園式の際も、致し方なくその局に働きかけたけれど、事前に措置をとる行動は困難、と言われ、自分達だけで対応しなければならず、その結果があの騒ぎになって、夫妻、子供の心の傷になったこと。

出産の際などの、幾つかの夫妻のインタビューも、混乱を避けるため否応なく取らざるを得ない手段だった、とか、

一番印象的だった襲撃事件の直後の報道で、自宅の見取り図らしきものが紹介されたり、TVでのデリカシーのないゲストの言葉で百恵ちゃんが傷ついたり、

まあ、これは確かに「芸能人本」ではあるのだけれど、何だか「蒼い時」で彼女が三浦友和という人についての、出会った当時の割とぶっきらぼうな印象、飾らない率直なマスコミへの対応、のような節があったのが頭をよぎったりしたけれど、

これまで読んだ中でも、芸能界というある種特殊な世界に生きつつも、最も一般人感覚、で、(元)人気スターを取り巻く異様な状況を端的な文章で描いて世間に訴えたエッセイ本、という、ちょっと独特な後味の1冊でした。


                 <(C)(株)マガジンハウス>

被写体 / 三浦友和(’99)_a0116217_00111846.jpg






by MIEKOMISSLIM | 2018-04-18 00:40 | | Trackback | Comments(0)
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「KYOKO」は’02年に映画掲示板にスレッドを立てた村上龍監督、高岡早紀主演映画で、当ブログはそのスレッド、次のブログに続いての3代目です。マイペースで、長年ファンのユーミン関連初め音楽、美術展、仕事、グルメ(食事)、映画、本、日常、旅のことなどアップしてます。


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